清掃とは読んでそのままの意味です。
綺麗にしておく。でも5Sの清掃はそれだけの意味ではありません。
清掃は、心の準備。清掃は予防保全なのです。
朝仕事を始める前に、清掃をする。これで心の準備ができます。
仕事が終わったら清掃をする。これで今日の仕事の点検ができます。
設備をぴかぴかになるまできれいにしておく。これで設備の不調をいち早く知ることができます。
東京デズニーランドでは、清掃係が毎日ベンチを拭き掃除するそうです。雨の日もです。雨の日は誰も屋外に置かれたベンチには座りません。それでもきちんと拭き掃除をする。それはベンチを綺麗にしておくためだけではないのです。拭き掃除をすることにより、ベンチにがたがないか、釘などが出ていないか調べているのです。
工場も同じです。
掃除をきちんとしておけば、ねじが作業台や床に落ちているのがすぐに見つかります。ねじが落ちていると言うことは、締め忘れをした可能性があるわけです。いつも床にねじが落ちているような工場では、このような不良は見逃してしまう可能性が高いのです。
機械がいつも油で汚れていれば、ちょっとした油の漏れは見つかりません。早く見つけていれば、簡単な修理で済むのに、発見が遅れると大修理が必要になり生産が継続できなくなる可能性もあります。
全ての仕事は清掃で始まり清掃で終わるのです。