相次ぐ異物混入、マック謝罪 経営不振に追い打ち


相次ぐ異物混入、マック謝罪 経営不振に追い打ち

 チキンマックナゲットなどから異物が見つかったのを受けて、日本マクドナルドは7日、記者会見を開いた。食品への異物混入は最近、他社でも相次いで見つかっており、消費者には不安が広がる。ただ、食べられる物まで廃棄に
追い込まれている面もあり、冷静な対応を呼びかける声も出ている。

 「多くのお客様に多大なご迷惑とご心配をかけ、深くおわび申し上げます」

 日本マクドナルドホールディングスの青木岳彦上席執行役員は東京都内で開いた記者会見で、深々と頭を下げた。

 会見で公表した異物混入4件は、すべて報道が先行した。

全文はこちら(既に記事の公開期限が終了したようです)

(朝日新聞より)

 ソフトクリームからプラスチックの破片、チキンナゲットから青いビニール片、チキンナゲットから白っぽいビニール片、フライポテトから人の歯!。「歯」が食品から出て来たと言うのは、前代未聞だろう。新聞を読んでいて、危うく椅子から転げ落ちそうになった。

日本マクドナルドの基準では、「健康に影響があったり、被害が大きく広がる恐れがあったりするものを公表する」としている。今回発表した4件も社内の公表基準にはあたらない、と言っている。しかしアイスクリームを食べた少女が、プラスチック片で口内を切っているのに、「健康に影響がない」と考えているのだろうか?立派な人身事故だ。

謝罪の記者会見には、執行役員が対応している。
日本人的な感覚では、社長以下上級役員が5、6人並んで頭を下げる、という光景を想像する。たった2人だけ?しかも上級執行役員?と感じた人も多いのではないだろうか。

論理的に考えれば、人数や役職は関係ないだろう。4件の事故に責任を持っている人が出て来て謝罪し、今後の対策を説明し、消費者に安心してもらう、これが出来ていれば、良いはずだ。

しかし、消費者は論理的には考えていない。「社長を出せっ!」と言う事になる。しかも記事を見る限り、消費者が安心出来る材料は何も説明されてない。
(朝日新聞の記事に載っていないだけ、と言う可能性も有るが。)

ペヤングのゴキブリ混入事故の時は、そこまでやるか?と言う対策を宣言した。設備を一新し、清潔に生まれ変わった工場をマスコミに公開すれば、漏泄した汚い生産設備の写真も、帳消しになるだろう。

日本マクドナルド程の「大企業」となると、品質問題で潰れてしまうかも知れないと言う危機意識が低いのかも知れない。どんなに大企業でも、老舗企業であろうと、品質問題を起こし対応を間違えれば、一発退場になりかねない。経営者はその様は危機感を持っていなければならない。