先週から新しい改善プロジェクトが始まった.
3000人規模の比較的大きな工場だ.工程内不良削減,生産性改善をする.たぶん30%程度の改善は3ヶ月で達成できるであろう.
初日に改善チームのメンバーを集めキックオフミーティングを行った.
この工場にはまず5Sのうちの「整理」「整頓」を徹底して問題点を見えるようにしようと考えている.そこでキックオフミーティングでは5Sの話をした.
質問はないかと聞くと,一人威勢の良い班長さんが「5Sは知っているけど,どうやれば良いか分からない」と質問してきた.知識だけあって行動に移せない,中国人リーダに良くあるタイプだ.
彼の現場に行ってみると,作業台の上に各種ネジやワッシャが散乱している.
部品を入れたダンボール箱には何も表示がしてないという状態だ.
ただ知識として5Sを知っていても何の役にも立たない.
知識を能力に変えてやるにはOJT(On Job Training)が必要だ.
5Sに関する知識はあるけど,実際に何も出来ていない班長さんをどのように指導したら良いだろうか.
私の場合はまず「率先垂範」で手本を見せることにしている.
さて今週のお題です.
5Sの知識はある.言うことも立派.
でも彼の職場はごみダメの様になっている.
この班長さんにちゃんと5Sが徹底できるようにするにはどう指導したら良いだろうか.あなたが彼の上司だったらどう指導しますか?
このコラムは、2008年12月1日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第66号に掲載した記事です。
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