5S再考


2年ほど前に5Sに関するコラムを書いた.
今回また5Sについて考えてみた.
5S活動はトップが指導して始めると,最初の頃は成果が出始めるのだが,なかなか定着しない.
特に5S活動のように継続そのものに意味があるような活動では,尻すぼみ現象は痛い.
ではなぜ活動が継続しないのであろうか?
それは活動の「目的」と「目標」をきちんと明示していないからだと考えている.
例えば「清掃」の目的,目標はきちんと従業員が理解しているだろうか.
どのくらい綺麗になるまで清掃をしなければならないか基準は明確だろうか?
何をしなければならないか(What)だけを伝えても不十分だ.
何故しなければならないか(Why)と何処までしなければならないか(Goal)
を同時に伝えなければならない.
「Why」と「Goal」を共有することにより,メンバーの取り組む意欲がわいてくる.何事もメンバーを「その気」にさせないとうまくは行かない.