天職について


 先週のニュースからのコラムに読者様からメッセージをいただいた.

※N様のメッセージ

車椅子つくりに専念したことに感動。
仕事を始めてから 40年にもなるが、”天職”とは何か?
判らんが、今やっていることが ”天職”と信じて 残りの時間を仕事に専念したい。残り少ない時間ではあるが。

このところ「天職」を考えるテーマが続いている.
私自身は,製品の設計者から,ひょんな縁で品質保証を担当することになった.若い頃は,製品設計の仕事に誇りを持っており,違う仕事をするくらいならば転職をしようと考えていた.

しかしその頃,既に守らなければならないモノをたくさん抱えてしまい(笑)
転職をする勇気はなかった.ところが品質保証の仕事をしてみると,これが実に面白く感じた.二流の設計技術者でいるよりは,よほどやりがいのある仕事であり,品質保証の仕事が天職だと思うようになった.

そして独立をするに当たり,次の世代に仕事を通して学んだことを伝えてゆくことが自分の使命であり天職だと気が付いた.

いささか場当たり的ではあるが,私もN様と同じように,人生の残り時間を天職を全うするために時間を使いたいと思っている.


このコラムは、2011年1月17日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第188号に掲載した記事を修正・加筆しました。

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