『南方都市報』という地元紙に、広州花都地区の野菜農家が畑で泣いている写真が掲載されていた。
福島原発の放射能漏れの影響で野菜の価格が暴落し、出荷もままならなくなっているという。記事には出ていなかったが、花都地区で生産される生鮮野菜から微量のヨウ素-131が検出されたという風評が広がっているようだ。
大変申し訳ないことだ。福島原発の事故が、海を汚染し、この様な風評による二次被害まで引き起こしている。
力にはなれないかもしれないが、せめて生菜(レタス)上海青(チンゲン菜)油麦菜など風評被害に遭っている野菜をたくさん食べようと思う。
半減期が何万年もあるような、核廃棄物を未来に繰り延べにする様なやり方に問題があったとしか思えない。
ヤマタノオロチとうすうす気が付きながら、これは蛇だと自らを欺瞞してきた。そのヤマタノオロチが本性を現し、暴れ始めた。私たちは恐れおののいているだけでは、飲み込まれてしまう。戦ってこそはじめて「天叢雲剣」が手に入る。
クリーンエネルギーなどという聞こえのよい隠れ蓑を用意するのではなく、省エネ技術を更に磨き上げ、代替エネルギーの実用化を推し進めるのが私たち日本人の責任だと考える。
このコラムは、2011年4月25日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第202号に掲載した記事です。
【中国生産現場から品質改善・経営革新】は毎週月曜日に配信している無料メールマガジンです。ご興味がおありの方はこちら↓から配信登録出来ます。
【中国生産現場から品質改善・経営革新】