ボンバル社2機種の共同生産取りやめ 三菱重


 三菱重工業は6日、カナダのボンバルディア社と共同生産している民間航空機2機種について、共同生産をやめると発表した。同社が担当してきた胴体部分などの生産は09年以降、ボンバルディア社に移される。

 三菱は「高付加価値製品へ経営資源を集中させるため」と説明するが、うち1機種は70~90人乗りの小型ジェット機で、同社が事業化をめざす初の国産小型ジェット機と競合する。3月末に事業化を正式決定する前に、事業を整理しておくねらいもありそうだ。

(asahi.comより)

 この記事だけを見るとたんに三菱重工の経営的な決断しか見えてこないが、昨年3月13日に発生したボンバルディア社の航空機事故を思い起こすと違う解釈も出てこないだろうか。

昨年3月13日高知空港で全日空ボンバルディア機が胴体着陸するという事故がおきている。前輪格納扉の開閉ボルトが脱落したため、着陸時に前輪を出すことができなかった。

事故調査委員会は、ボンバルディア社が製造直後に行った修理でボルトを付け忘れた可能性が高い、と最終報告書をまとめている。

この事故との関連を考えるのは邪推だろうか?


このコラムは、2008年2月11日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第20号に掲載した記事です。

【中国生産現場から品質改善・経営革新】は毎週月曜日に配信している無料メールマガジンです。ご興味がおありの方はこちら↓から配信登録出来ます。
【中国生産現場から品質改善・経営革新】