「幸せとは何か?」人生の残り時間が少なくなった人間が、そんな事を真剣に考えるのもどうかと思う(笑)しかし自分の部下や従業員が幸せになれば、自分も幸福感を持てるだろう。
幸せなメンバーが多くいる組織は成果を出している。成果を出している組織のメンバーが幸せになる訳ではない。因果関係が逆転しているように見えるがが、そんな研究結果を発見した人がいるそうだ。
物販のコールセンターを比較調査してみると、成果とメンバーの能力には相関がなかったそうだ。幸福だと感じているメンバーの人数と成果に相関関係が有ったと言う。
人は成功しているから幸福と感じるのではなく、幸福だと感じている人が成功していると言うのが真実のようだ。
従って、従業員の幸福量総和を上げれば、企業の業績も上がる。
では給料をたくさん出せば、企業の業績は上がるか?
経営者としては、リスキーな賭けだろう(笑)
少なくとも業績が上がらなければ、給料をたくさん出す事は出来ない。
しかし人が幸せになるのは、金銭的に満たされた時とは限らない。
世の中には、いくらお金が有っても足りないと感じている人もあれば、少ない収入でも幸せを感じる人もいる。
そんな訳で、年甲斐もなく「幸せとは何か?」といつも考えている。
自分なりの仮説は「人の役に立っていると実感すること」が人に幸せを感じさせている。社会の役に立っていると言う大きな存在意義でなくても、家族の役に立っている、同僚の役に立っている、お客様の役に立っている。
仕事を通してそのような実感を持ち、その事に幸福感を持てれば、仕事に夢中になるはずだ。
あなたの部下の仕事がどのように同僚の役に立ち、顧客の役に立ち、社会の役に立っているのか、語りかけてみてはいかがだろう。
益は有っても損はないはずだ。
このコラムは、2016年1月18日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第第459号に掲載した記事です。
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