泰山にて


yuē:“zhī。”
gòngyuē:“wèizhī。”
yuē:“yuàntiānyóurénxiàxuéérshàngzhīzhětiān!”

《论语》宪问第十四-35

素読文:
いわく:“われるものきかな。”
こういわく:“なんれぞからんや。”
いわく:“てんうらみず、ひととがめず、下学かがくしてじょうたつす。われものてんか。”

解釈:
孔子晩年の一節です。下村湖人の「論語物語」によると弟子ともども泰山に登り、頂上で弟子たちに語った言葉です。「我を知る者なきかな」は自分の考えが頭抜けて理解できない、という意味ではなく、自分の考えを取り入れて治世を行う国がなかったことを嘆いだのではないでしょうか?
中国だけではなく、日本でも孔子の教えは時空を超えて生き続けています。
「我を知る者なきかな」歳をとった孔子の杞憂だったのでしょう。