子在陈,曰:“归欤归欤!吾党之小子(1)狂简(2),斐然(3)成章,不知所以裁(4)之。”
《论语》公冶长第五-22
(1)吾党之小子:故郷(魯国)の弟子たち
(2)狂简:野心的だが行動は単純。
(3)斐然:文学的な表現
(4)裁:裁断して衣服にする。
素読文:
子陳に在りて曰く:“帰らんか、帰らんか。吾が党の小子、狂簡にして、斐然として章を成す。之を裁する所以を知らず。”
解釈:
孔子が諸国を旅し陳にいる時、魯国に帰ることを決断する。孔子曰く:“国に残してきた弟子たちを指導しよう。彼らは志は大きく、知識学問を語ることができる。しかし生地は作れてもまだ衣服にすることができていない。帰って彼らを指導しよう。”
孔子は諸国を旅しその国々の政治に携わろうと考えていたのでしょう。しかし諸侯の心情の浅ましさを知り、彼らを助けるより魯国に残してきた弟子たちの指導に専念しようと決断しました。