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君子周して比せず

yuējūnzhōu(1)ér(2)xiǎorénérzhōu

《论语》为政第二-14

(1)周:qún。理性的に広く交わる。
(2)比:gōujié。利害関係で結託する。

素読文:
わく、くんしゅうしてせず。しょうじんしてしゅうせず。

解釈:
君子は公平な気持ちで広く人々と交わる。小人は利害関係で閥を作る。

同じように人と交流していても、その動機の違いで君子と小人に分かれる。周して比せずの君子は社会に益をもたらし、比して周せずの小人は社会に害を与える。

ちなみに渋沢栄一はしゅうを「あまねうして」と読んでいます。

学びて思う

子曰:“学而不思则罔,思而不学则殆。”

《论语》为政第二-15

wáng:无知
dài:疑惑

素読文:
子曰く:学びて思わざればすなわくらし。思いて学ばざれば則ちあやうし。

解釈:
書を読むだけで自ら考えなければ、物事ははっきりしない。考えるだけで学ばなければ、確かなものにはならない。
歴史や書物から学ぶだけではなく、自の体験に照らして考えることにより、実践的な知恵となる。つまり「学びて思えば殆うからず」ということです。