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続・朝礼の効果

 東京・浅草橋駅前で、毎朝通勤客に「ガッツ!」と気合いを入れているおじさんがいると、朝日新聞の記事に出ていた↓。

通勤客の中には、彼を見かけると一日ハッピーになる、仕事で落ち込んでも元気になれると言って「グータッチ」をして行く人もいるらしい。多分朝一番にグータッチをした人は、気分が盛り上がり、その日の生産性が上がるのではないだろうか?そして、通勤客が笑顔になり元気になれば、「ガッツおじさん」自身が元気になるはずだ。これが継続の秘訣だろう。ガッツおじさんは20年間「ガッツ!」を毎朝やり続けている。

会社の朝礼もこう有りたい。
毎朝従業員の気分が盛り上がる、朝一番からアクセル全開で仕事を開始できる。
大嶋啓介氏の朝礼は、まさにメンバーのテンションを上げる朝礼だ。

「てっぺんの朝礼」大嶋啓介著

youtubeの動画にも大嶋啓介氏の朝礼の様子が紹介されている。興味が有る方はyoutuveで「大嶋啓介」を検索すれば、多くの動画が見つかる。

問題は継続だが、先週のメルマガ「継続のコツ」に書いた様にコツを押さえれば継続は可能だ。

朝礼の式次第を決めておく。誰でも同じ様に毎朝出来る様にしておけば良い。
注意点は、朝一番に盛り上がる内容とする事だ。
前日の問題点をだらだら話したのでは、朝イチから気分は盛り上がらない。
昨日の問題は昨日のうちに解決しておく。朝礼ではアクションの確認だけで良い。

こちらもどうぞ「朝礼の効用」


このコラムは、2016年1月11日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第458号に掲載した記事に修正・加筆しました。

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朝礼の効用

 先週土曜日は「三社交流会」を開催した。

上海の工場に勤務している若い友人Nさんが、副総経理に昇格した。
総経理は、日本本社勤務で、時々上海工場に出張に来るだけなので、Nさんが事実上の総経理だ。
彼は社内を更に活性化させるために、改革を考えた。以前東莞で見学したTさんの工場の様に、社員が感動と共感で一体化した組織を作りたいと考えた。しかし経営幹部が、中国ではそれはムリだ、と反対したそうだ。そこで経営幹部にTさんの工場を見せようと考えた。

Tさんの工場見学を開催したのは私だった。そんなご縁でNさんが私に相談に来られた。

Tさんは最近新工場を内陸部に立ち上げ、そちらの総経理も兼務しているため、ものすごく多忙だ。しかし快くこちらの願いを聞き入れてくださった。Tさんのご厚意に一方的に甘えてはいけないと思い、第七回東莞和僑会で訪問したIさんにも交流会の話を持ち込んだ。実はTさんも、第七回東莞和僑会に参加ご希望だったのだが、別の予定が入ったため、参加出来なかったのだ。

Iさんも副総経理として中国工場の経営を任されている。日本人赴任者は彼一人だ。前任者から引き継いだ途端に、生産性を4倍とし、一気に業績を改善させた。Nさんと同じ様な立場なので、ちょうど良かろうと考えた。

そんな経緯で、三社交流会をすることになった。
実はその日の夜は、東莞和僑会があるので私は出席しないつもりだった。準備が必要だったのだ。しかし、言い出しっぺのお前が参加しなくてどうする、とTさんにお叱りを受けて、参加した(笑)

結論から言うと、私も含め参加者が気付きを得られた。開催してよかった。
違う業種・業界の工場がお互いの現場を見学し合い、経営理念を語り合う事により化学変化が生まれたのだと思う。

改めて気が付いたが、TさんIさんお二人の経営に共通する部分があった。
「朝礼」だ。

朝礼により、必要な情報を共有するばかりでなく、経営理念を理解する、躾の効果もある。そして朝イチの業務から、エンジンがかかった状態でスタート出来るはずだ。
タイムカードをポチッと押し、机に座り、始業のベルにあわせて何となく仕事をスタートしても、いきなりエンジン全開にはなり難い。

朝礼でメリハリを付ける、つまり先に暖機運転をしておけば、エンジン全開で仕事を開始出来る。

今日の業務と、目標を各自が発表するなど、一人ひとりが声を出す様にすると良い。なるべく大きな声を出すのが良い。「お早うございます!」と大きな声を出すだけでも効果はあるだろう。

頭と体はつながっている。大きな声を出すことで、脳が刺激を受けスイッチが入る。以前日本の企業が、朝礼でハイタッチをしているのを見たことがある。居酒屋「てっぺん」の朝礼も有名だ。

参考:「スタッフの夢とやる気に火をつける! てっぺん!の朝礼」大嶋啓介著

中国でも、美容業界を中心に朝礼でダンスをしている。これも同じメカニズムを応用しているのだろう。

こちらの記事もご参考に「てっぺん!の朝礼」


このコラムは、2008年10月6日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第332号に掲載した記事に修正・加筆しました。

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てっぺん!の朝礼

 日経BP社の「本気の朝礼 繁盛店のチームづくり」というDVDを見た.

「てっぺん」という居酒屋の朝礼を紹介したDVDである.
スタッフ全員の心のスイッチを入れモチベーションをあげる魔法の朝礼である.

ここのメンバーは全員が自分の夢を日付入りで語る.
そしてそれを実現するためにどういう自分「○○日本一」でありたいかを一人ひとりが明確にしている.

そして朝礼で心のスイッチが入ったスタッフが接客をする.だからお客様も感動をする.

居酒屋というと会社帰りに社会や会社に対する不平不満をぶちまけ,心のバランスを保つ場所というイメージがあった.
しかし「てっぺん」は違う.スタッフの活気がお客様に伝わり,ポジティブになり元気になって帰るという.

DVDの中にこんなシーンがあった.
スタッフがお客様にお出しした料理がおいしかったかたずねる.「おいしかったよ」とお客様に言っていただくと,すかさず全スタッフに聞こえるように『「おいしかったよ」いただきましたぁ~.ありがとうございます!』と叫ぶのである.

これによって,全スタッフのモチベーションを上げるだけではなく,お客様とスタッフで構成される「場」のモチベーションも上がる.

接客サービス業はスタッフの「人質」がダイレクトに「品質」を決定する.
そこで鍛え上げられた「朝礼」はきっと製造業にも役に立つはずだ.

社歌斉唱,社是唱和,ラジオ体操だけでは会社→従業員の一方通行だ.
そこに一人ひとりの「夢」を取り入れた「てっぺん式朝礼」
あなたもDVDか書籍で体験してみていただきたい.きっとあなたの組織運営のヒントが得られるはずだ.

参考:「スタッフの夢とやる気に火をつける! てっぺん!の朝礼」


このコラムは、2008年10月6日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第54号に掲載した記事に修正・加筆しました。

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生産性は朝礼で決まる

 先週は第一回中国華南モノ造り交流会を開催した。
志の高い方々に集まっていただいた。上海から参加いただいた方もあり、交流会の発案者としては、大変うれしかった。

参加された経営者が「生産性は朝礼で決まる」と言っておられた。
私も同感であり、改めて朝礼の効能を実感した。メルマガ読者様にもシェアしたい。

彼はもう7年間も朝礼を毎朝している。全社員が部門別の朝礼に参加する。持ち回りで1分間スピーチをしたり、各部が工夫を凝らして毎朝開催する。

1分間スピーチは、各自が工夫して話をする。
ある者は将来の夢を語り、ある者は今日やるべき仕事を発表する。発表した者は、それを達成しなければ、格好がつかない。努力をすることになる。

笑顔で挨拶訓練も朝礼でやる。
お互いに向かい合って、大きな声で挨拶をしあう。たったこれだけの事だが、馬鹿にしてはいけない。大きな声を出せば、ココロが晴れやかになる。晴れやかなココロは、行動を溌剌とさせる。行動が溌剌となれば、生産性が上がる。

今日一日の仕事の発表をしているので、朝礼後すぐにエンジンがかかる。間接職員の生産性が、目に見えて上がる。

毎朝朝礼をやっていると、徐々にマンネリ化するモノだ。
しかしこの経営者は、朝礼をマンネリ化させず、進化する仕掛けを用意している。定期的に「朝礼大会」を開催している。「朝礼大会」とは各部署が自部署の朝礼を競い合う発表会だ。一番感動する朝礼に賞が与えられる。


このコラムは、2012年6月18日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第第262号に掲載した記事に加筆したものです。

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朝礼

 指導先工場の幹部職員は、作業員がちゃんと働かない、と嘆いている。
作業時間中にぶらぶらしている。休憩時間の前になると、早々と手仕舞いをする。逆に作業が途中でも休憩時間になると、即作業場を離れてしまう。

幹部職員は、作業者の素質が低いから『没方法』だという。

5Sを指導しても、作業者がやらないと幹部職員は言う。
しかし我々が、休み時間に通路区画を示すテープを床に貼っていると、次々と作業者が集まってきて手伝ってくれる。
作業者を動かすのは『没方法』なのではなく、方法を知らないだけなのだ。

作業者のパフォーマンスを上げるのは、「ムチやアメ」ではない。
その方法の一例として、現場リーダに朝礼のやり方を教えた。

朝礼の目的は、
・仕事の目的目標を共有すること
・モチベーションを高めること
・コミュニケーションを高めること
・能力を高めること

元々彼らの朝礼は、当日の業務連絡、昨日の不具合フィードバックが目的であり、前述の目的のほとんどは実施できていなかった。むしろ朝一番にネガティブな不具合の話を聞かされ、意気消沈して仕事をスタートすることになっていた。

朝礼で、ラジオ体操をやったり、社是の唱和をする会社も多いと思う。
体を動かしたり、声を出すことにより、人のテンションが上がる作用がある。
テンションが上がるだけではあまり意味はないが、テンションが高い状態では容易にモチベーションを上げることができる。

スポーツでは、試合前に円陣を組んだり、ハイタッチをしたり、体をぶつけ合ったりする。
これもテンションを上げることにより、試合に対するモチベーションを上げる効果がある。

こういう話をして、実際に朝礼のシュミレーションをしてもらった。
このシュミレーションは大いにテンションが上がり、全員で盛り上がった。
現場リーダが自部署の朝礼を改革し、朝礼の成果を実感すると、朝礼に対するモチベーションが上がるだろう。


このコラムは、2013年4月29日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第307号に掲載した記事に加筆したものです。

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