セイコーウオッチ中国の董事長・吉村等氏の対談記事を読んだ。グループウェアのサイボウズが開催した上海のセミナーでサイボウズ代表・青野慶久氏との対談だ。
「大事なのは、明日の売上よりも“信用”」中国で100年間生き続けるセイコーブランドの秘密」
セイコーは100年前から中国に進出しているという。清朝が終わり中華民国が樹立してすぐの頃だ。改革開放時に安い労働力を求めて、中国に進出したのとはわけが違う。市場としての中国に進出したのだろう。
以前愛用していた時計のステンレスバンドの接続ピンがなくなり、近所の時計店に駆け込んだことがある。中国人店主は「おお成功」だ、と感嘆の声をあげ、良い時計だと褒めてくれた。セイコーは「成功」ではなく「精工」ではなかろうかと思ったが、私の中国語では通じないだろうと思い黙っていた(笑)
私の感想では、セイコーは中国でブランドを築いていたと思っていた。
しかし満足のゆく業績ではなかったのだろう。外部から吉村等氏がトップとして招聘された。
記事を要約すると、吉村氏の改革は次のようになる。
組織のコミュニケーション量を上げる。
強いプロダクトを持ち、フォーカスする。
利害関係者を巻き込む。
過去の成功事例は成功事例ではない。
スピード
吉村氏は11月11日(光棍節。本来独身者の日であったが、なぜかネット特売の日になっている)ならば今(8月)の戦略が通用するだろうが、春節には別のことを考えなくてはならない、と言っている。
いかがだろうか?
100年とは言わずとも、あなたの会社が10年20年後も中国で戦えるように、信頼される企業になるヒントとなっただろうか?
このコラムは、2017年9月1日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第557号に掲載した記事を加筆修正したものです。
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