黒字化せよ!


黒字化せよ!
書籍名:黒字化せよ!出向社長最後の勝負
著者:猿谷雅治、五十嵐英憲(解説)
出版社:ダイヤモンド社


友人に勧められてこの本を読んだ。ストーリィ仕立てのビジネス書、と言ったら良いだろうか。小説としても、面白く一気に読んだ。

一部上場企業で、取締役候補だった沢井が、万年赤字の子会社(鋳物工場)の社長として出向命令を受ける。
条件は、一年以内に会社を整理するか継続するか判断すること。
従って、新たな人材の投入も、設備の導入などの投資も出来ない。その様な状況の元で、たった9ヶ月で黒字化した物語だ。

沢井は、万年赤字工場で自信をなくし、意欲を失った従業員のココロを変えた。
従業員が月を追うごとに、徐々に変わって行き、同じ目的に向かって協力し始める様子を読んで、何度も熱いモノが胸に込み上げて来た。

我が師匠・原田則夫師は「全ては人のココロから始まる」「工場の再建は、人を変えれば簡単に出来る」と言っておられた。
全くその通りの展開で、万年赤字の工場が黒字となって行く。

以前このコラムで「上杉鷹山」と言う歴史小説をご紹介した。こちらの小説も、財政危機を抱えた大名が、人々のココロに火をつけて危機を克服すると言う筋立てだ。

どちらの書籍も、経営者、経営幹部の方に多くのヒントを提供するだろう。
しかし「黒字化せよ!」の方は、鋳物工場と言う具体的な製造業が現場となっており、従業員の心に火をつける方法もより現実的に提示されている。
きっとあなたの会社又は部門の業績を上げるヒントが掴めるはずだ。

index_s黒字化せよ!出向社長最後の勝負