冉有曰:“夫子为卫君乎”
子贡曰:诺,吾将问之。入,曰:伯夷、叔齐何人也?
曰:古之贤人也。
曰:怨乎?
曰:求仁而得仁,又何怨。出,曰:“夫子不为也。”
《论语》述而篇第七-15
素読文:
冉有曰く、夫子は衛の君を為けんか。子貢曰く、諾。吾将に之を問わんとす。入りて曰く、伯夷・叔斉は何人ぞや。曰く、古の賢人なり。曰く、怨みたるか。曰く、仁を求めて仁を得たり。又何をか怨みん。出て曰く、夫子は為けざるなり。
解釈:
冉有曰く“師(孔子)は衛の君を援けられるだろうか”
子貢曰く“私が師にたずねてみよう”
子貢は孔子の部屋へゆきずねた。
「伯夷・叔斉せいはどういう人でしょう」
孔子曰く「古代の賢人だ」
子貢「二人は自分たちのやったことを、あとでくやんだのでしょうか」
孔子曰く「仁を求めて仁を行なうことができたのだから、なんのくやむところがあろう」
子貢は孔子の部屋から戻り、冉有にいった「師は衛の君を援けないだろう」