今14チームのQCC活動を指導している。概ね完了し、後は成果発表会となる。14チームのうち第一期の4チームは二期連続で活動に参加してくれた。
初めは、こちらが「どうしよう」と頭を抱えてしまうこともあった(笑)
例えば、特性要因図を書かせると人が見ても全く意味がわからない。連関図の同じ列に根本原因と流出原因がつながっている。パワーポイントの使い方が良く分からない。そんなレベルで開始した。
それでも1回目の活動から年間効果金額十数万元から数百万元の成果を出す事ができた。2回目の活動ではQC手法の使い方も様になってきた。
そんな中で、最終発表資料の添削をしていて、思わず目頭が熱くなってきた。
発表資料の最終ページに「総括」として自分たちの進歩を以下のように書いてくれた。
「作業員の品質意識が高まった。
作業員が問題発生時に自分の見解を言えるようになった。」
活動をした彼ら自身だけでなく、改善対象となった職場の作業員が成長したと言っているのだ。
普通に考えるとそんなことあるはずはない。
QCC活動に参加した職場の管理職や監督職が、頻繁に製造現場に来るようになり自分たちの作業を見てくれる。作業者達は、職場の上司たちが自分たちの仕事に関心を持ってくれ、作業しやすいように改善してくれている、と感じたに違いない。それが作業員までもがモチベーションが上がり、品質意識の向上につながったのだろう。
初めてQCC活動を始めた時にはどうしようかと頭を抱えたチームがここまで来たと実感できた時に、言いようのない喜びを感じた。
他のチームは、QCC道場に参加したメンバーが、社内でそれぞれにチームリーダとなりQCC活動を全社展開している。
QCC道場に参加してくれたメンバーが成長することは当然だが、このようにしてそれぞれの会社に「改善文化」が根付いてゆくのを見ることができ、高揚感を味わっている。
このコラムは、2018年3月2日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第635号に掲載した記事です。
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