子曰:“仁远乎哉?我欲仁,斯仁至矣。”
《论语》述而第七-29
素読文:
子曰わく:“仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯に仁至る。”
解釈:
仁とは遠くにあるものでは無い、切実に求めればそこに仁はある。
下村湖人の「論語物語」では孔子が以下の様に言っています。
「元来、仁というものは、そんなに遠方にあるものではない。遠方にあると思うのは、心に無用の飾りをつけて、それに隔てられているからじゃ。つまり、求める心が、まだ真剣ではないから、というより仕方がない。」
下村湖人著「論語物語」 P63
「仁」とは自分の外にあると考えると、青い鳥を探す子どもの様に、なかなか見つけることができません。自分の心の中に「仁」があると考えれば、それを育てることができます。