子曰:“君子博学于文,约(1)之以礼,亦可以弗畔(2)矣夫(3)。”
《论语》雍也第六-27
(1)约:学んだことを集約し応用する。
(2)畔:「叛」に同じ。背く。
(3)矣夫:感嘆語気
素読文:
子曰わく:“君子は博く文を学び、之を約するに礼を以てせば、亦以て畔かざるべきか。”
解釈:
子曰く:“君子たるもの多くの書籍に学び、学んだことを礼に従って実践する。そうすれば学問の道を外れることはないだろう”
《論語》為政第二-15で、孔子は「学びて思わざれば則ち罔し」と言っている。この「思う」は本章の「約する」に通じるものがあると思う。どちらも学んだことを実践できる形に変えることだと解釈している。