子曰:“回也其庶乎,屡空(1)。赐(2)不受命,而货殖焉(3),亿则屡中。”
《论语》先进第十一-19
(1)屡空:しばしば財布が空になる
(2)赐:子貢の名
(3)殖焉:金儲け
素読文:
子曰く:“回や其れ庶からんか。屢空し。賜は命を受ずして貨殖す。億れば則ち屢中る。”
解釈:
孔子曰く「顔回は理想の境地に近いが、いつも貧乏だ。子貢は天命に従わず、金儲けに励んでいる。しかし判断は正しいので、やることは的中する。」
孔子は顔回の貧しても道を極める態度を高く評価している。子貢は貧乏な頃は人にへつらうまいと努力し、富んでも人に奢るまいと努力してきた。孔子はその努力を認めているが、その努力がまだ貧富にとらわれていることだと指摘しています。