以前「統計学が最強の学問である」という本を空港の書店で発見し、一気に読んだ。
「統計学が最強の学問である」西内 啓著
先週末は「統計思考力」という本をBOOK OFFで見つけ即買いした(笑)
不透明な時代を見抜く「統計思考力」神永 正博著
どちらも数式を使わずに、統計学の意味を伝えようという趣旨で書かれている。
私は製造現場で統計学を応用できる様に指導をしている。
統計学の意味を理解するだけではなく、実際に活用しなければならない。
しかし私も、極力数式を使わない様にしている。
数式はExcelが勝手に計算してくれるので、その意味を理解してもらう様にしている。数式で説明してしまった方が簡単だが、その数式を見て理解するにはある程度の素養が必要となる。
そんな訳で、この二人の著者の努力には大いに共感できる。
私の場合は現場で応用するという必然性がある人に教えているので、彼らより楽だろうと思う。統計理論や確立理論となじみのない人に対して、統計学に興味を持ってもらう様に書かねばならない。このつかみがなければ、本は手にとられない。
神永氏は「ゆとり世代は学力が低い」は本当か?という問いでつかみに成功している様に思う。
少なくとも「統計力」などというマニアックな分野で出版し、文庫化を果たしている。多分多くの人がこの本を手にしたのだろう。じっくりこの本を分析し、どうしたら数学に興味がない人をこちらの世界に引き込めるか研究したい(笑)
このコラムは、2015年10月12日に配信したメールマガジン【中国生産現場から品質改善・経営革新】第445号に掲載した記事です。
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