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継続努力

rǎnqiúyuē:“fēiyuèzhīdàoyuē:“zhězhōngdàoérfèijīnhuà。”

《论语》雍也第六-12

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素読文:

ぜんきゅういわく:“みちよろこばざるにあらず。ちからたらざるなり。”
いわく:“ちかららざるものは、中道ちゅうどうにしてはいす。いまなんじかぎれり。”

解釈:
ぜんきゅういわく:“孔子の説かれる道に心をひかれないのではありません。ただ、私の理解力が足りないのです。”
孔子曰く“力が足りない者は、途中で諦めてしまう。今のお前はそれだ。”

論語の中には何度素読しても理解できない節があります。途中で諦めずに努力継続せよ、と言う教えと理解しました。

賢なるかな顔回

yuē:“xiánzāihuídānshí(1)piáo(2)yǐnzàilòuxiàng(3)rénkānyōuhuígǎixiánzāihuí。”

《论语》雍也篇第六-9

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(1)一箪食:一杯の飯
(2)一瓢:一碗の汁
(3)陋巷:狭い路地裏

素読文:
いわく、けんなるかなかいや。一簞いったんいっぴょういん陋巷ろうこうり。ひとうれいにえず。かいたのしみをあらためず。けんなるかなかいや。

解釈:
孔子は回(顔回)を賢者と讃えています。一膳飯に一杯酒で、粗末な住居に生活していれば、普通の人ならば落ち込んでしまうところ、回は生活苦は気にせず、ただ道を極めることを楽しみ、道にひたりきっている。

顔回は孔子が最も愛した弟子と言われています。31歳年少の最愛の弟子に先立たれ、悲嘆に暮れたことでしょう

子、伯牛を見舞う

niú(1)yǒu(2)wènzhīyǒu(3) zhíshǒuyuē:“wángzhīmìngrénéryǒurénéryǒu。”

《论语》雍也第六章-10

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(1)伯牛:姓はぜん。名は耕。あざなは伯牛、冉牛とも呼ばれる。孔門十哲のひとり。魯の人。徳行とっこうにすぐれていた。
(2)疾:病。当時は不治の病であったハンセン氏病(癩病)
(3)牖:窓

素読文:
はくぎゅうやまいり。これう。まどよりりて、わく、これからん。めいなるかな、ひとにしてやまいるや、ひとにしてやまいあるや。

解釈:
はくぎゅうらいを病んで危篤におちいった。孔子は伯牛を見舞われ、窓越しに伯牛の手をとり、いわれた。「惜しい人がなくなる。これも天命だろう。それにしても、この人にこの業病ごうびょうがあろうとは。この人にこの業病があろうとは」

ハンセン氏病は当時不治の病と考えられていました。孔子は窓越しに手を握っています。ハンセン氏病は中国でも近代になるまでは伝染性の業病と考えられていました。病室まで行かなかったのはそのためでしょう。

仲弓よ騂牛たれ

wèizhònggōng(1)yuē:“niú(2)zhīxīng(3)qiějiǎosuīyòngshānchuānshě(2)zhū。”

《论语》雍也第六-6

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(1)仲弓:姓はぜん。名はよう仲弓はあざな
(2)犁牛:農耕用の牛。黒と黄色のまだら模様。
(3)骍:生贄にする牛。赤い毛色。

素読文:

仲弓ちゅうきゅういていわく:“ぎゅうも、あかくしてつのあらば、もちうることなからんとほっすといえども、山川さんせんこれてんや。”

解釈:
孔子は仲弓についてこう言われた:“農耕用の牛の子であっても、赤くて角があれば、神に供える牛として使うことができよう。”

あからさまに言えば、家柄の良くない仲弓であっても能力さえあれば、それなりの地位につけるだろう。という意味でしょうか。孔子の時代には「実力」より「血筋」が優先されていたのでしょう。
あるいは孔子は、何かにつけ自分の家筋を気にして消極的な態度を取る仲弓の背中を押そうとしたのでしょうか。

仲弓南面せよ

yuē:“yōng(1)使shǐnánmiàn(2)。”

《论语》雍也第六-1

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(1)雍:姓はぜん、名はようあざな仲弓ちゅうきゅう
(2)南面:君主に位に就く事。

素読文:
いわく:“よう南面なんめんせしむべし。”

解釈:

孔子曰く:“雍は君主の風格がある。君主の位に就くことができよう。”

賢者・孔子は国を治めることはありませんでした。仲弓に期待していた様です。

忠信ありて学を好む

yuē:“shíshìzhī(1)yǒuzhōngxìnqiū(2)zhěyānqiūzhīhàoxué。”

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(1)十室之邑:十戸ほどの小さな村
(2)丘:孔子の名

素読文:

いわく:“十室じっしつゆうかならずちゅうしんきゅうのごときものらん。きゅうがくこのむにしかざるなり。”

解釈:

孔子曰く:“十戸ほどの村なら、自分程度の忠信の者は必ずいるだろう。しかし私ほど学を好む者はない”

学を好み忠信なき輩は、害あるのみ。忠信ありて学を好まざる者は進歩なし。ということでしょうか。

過ちを自ら責める

yuē:“wèijiànnéngjiànguòérnèisòngzhě。”

《《论语》公冶长第五-27

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素読文:

いわく:“んぬるかな。われいまあやまちて、うちみずからせむものざるなり。”

解釈:

孔子曰く:“ひどい世の中になってしまったものだ。過ちを自ら見つけ自らを責める者を見なくなってしまった”

孔子の時代から、言い訳で問題を隠す者がいたようです。

巧言令色・足恭を恥ず

yuē:“qiǎoyán(1)lìng(2)gōngzuǒqiūmíng(4)chǐzhīqiūchǐzhīyuànéryǒurénzuǒqiūmíngchǐzhīqiūchǐzhī” 。

《论语》公冶长第五-25

(1)巧言:巧みな言葉
(2)令色:上辺だけ取り繕った表情
(3)足恭:度を越した恭しさ
(4)左丘明:姓は左丘、名が明。春秋時代、魯国の史学者。

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素読文:

いわく、巧言こうげんれいしょくすうきょうなるは、きゅうめいこれず。きゅうまたこれず。うらみをかくしてひとともとするは、きゅうめいこれず。きゅうこれず。

解釈:

巧言令色少なし仁と孔子は言っています。
本章では巧言令色・足恭は恥ずべき態度だと言っています。更にそういう人を友とすることも恥であると切り捨てています。

正直vs親切

yuē:“shúwèi(1)wēishēnggāo(2)zhí(3)huòxiān(4)yānzhūlínérzhī。”

《论语》公冶长第五-24

(1)孰谓:誰が〜と言うか
(2)微生高:魯の人。姓は微生、名は高。正直者として有名。
(3)直:正直な人
(4)酰:酢

素読文:

いわく:“たれせいこうちょくなりとうや。あるひとけいう。これとなりいてこれえたり。”

解釈:

孔子曰く:“誰が微生高を正直者などと言っているのか?彼は酢を借りにきた者に、隣からもらって与えたのだ。”

酢を借りにきた者に「今はないから隣で借りろ」とだけ言うより、自分で隣に借りに行ってやる方が親切だと思うのですが。

愚はおよぶべからざるなり

yuē:“nìng(1)bāngyǒudào(2)zhìbāngdào(3)zhì。”

《论语》公冶长篇第五-21

(1)宁武子:衛の大夫。姓は宁、名は、武はおくりな。暗愚な成公に仕えたが、よく助けた。
(2)邦有道:国が秩序よく治っている
(3)无有道:国の秩序が乱れている

素読文:

いわく:“ねい武子ぶしは、くにみちればすなわくにみちければすなわなり。およぶべきなり。およぶべからざるなり。

解釈:

子曰く:“寧武子は国が治まっているときは、その手腕を認められ知者と言われたが、国が乱れている時は、愚者と言われた。知者としての振る舞いは真似できるが、愚者の役割を引き受けるのは難しかろう”

愚者として振る舞うことにより君主の悪政を庇った、と言うことなのでしょうか。
本当の知者ならば、君主の悪政を諌め善政に導くべきだと考えるのは理想論に偏りすぎでしょうか。