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徳を持って導き、礼を持って斉うる

yuē:“dǎozhīzhèngzhīxíng(1)mínmiǎnérchǐdǎozhīzhīyǒuchǐqiě”。

《论语》为政第二-3

(1)格:きたると読む時は「なついて来る」と訳す。ただしと読む時は「正しくなる」と訳す。いたると読む時は「善に至る」と訳す。

素読文:
いわく:“これみちびくにまつりごともってし、これととのうるにけいもってすれば、たみまぬかれてはじし。これみちびくにとくもってし、これととのうるにれいもってすれば、はじりてかつただし。”

解釈:
孔子曰く:“法律だけで民を導き、刑罰で秩序を維持しようとすると、民は法の網目を避けそれを恥じることもない。徳を持って民を導き、礼によって秩序を整えれば、民は恥を知り正しい行いをする。”

世界中が孔子の教えを守れば私たちの世界は平和で豊かになるはずです。
残念ながら、指導者に徳も礼もない国があり、争いごとが絶えません。

思い邪念なし

yuē:“shīsānbǎi(1)yán(2)zhīyuēxié。”

《论语》为政第二章-2

(1)诗三百:全305篇からなる中国最古の詩篇。儒教の経典である経書の一つに数えられる。
(2)蔽:覆い尽くす。(詩経全体を)まとめると

素読文:
いわく:“三百さんびゃく一言いちげんもっこれおおえば、いわく、おもよこしまし。”

解釈:
孔子曰く:“詩経約三百編を一言で言うなら「思い邪念なし」だ”

知るを知るとし、知らざるを知らずとする

yuē:“yóu(1)huì(2)zhīzhīzhīzhīwéizhīzhīzhīwéizhīshìzhī。”

《论语》为政第二-17

(1)由:姓はちゅう、名はゆうあざな子路しろ
(2)诲:教え諭すこと

素読文:
いわく:“ゆうなんじこれるをおしえんか。これるをこれるとし、らざるをずとす。るなり。”

解釈:
孔子曰く:“由や、お前に知るを教えよう。知ることを知るとし、知らざることを知らざるとする。これが知るということだ”

ソクラテスは「無知の知」と言っています。洋の東西を問わず古の哲人は同じようなことを考えていたようです。

北辰の如く

yuē:“wéizhèngběichén(1)suǒérzhòngxīng(2)gǒngzhī。”

《论语》为政第二-1

(1)北辰:北極星
(2)众星:多くの星々

素読文:

いわく:“まつりごとすにとくもってするは、たとえば北辰ほくしんところて、しゅうせいこれむかうがごとし。”

解釈:

孔子曰く:“政治は徳をもって行うべきだ。そうすれば北極星を中心に星々が回る様に、民は従う。”

顔淵は愚ならず

yuēhuí(1)yánzhōngwéi退tuìérxǐng(2)huí

《论语》为政第二-9

(1)回:孔子の一番弟子。顔淵、顔回とも言う。
(2)发:啓発する。

素読文:
いわく:“われかいうことしゅうじつたがわざることなるがごとし。退しりぞきてわたくしかえりみれば、もっはっするにる。かいならず。”

解釈:
孔子曰く:“顔淵と一日話をしていても、異論や疑問を問うこともなく愚者の様だ。しかし顔淵の私生活を見れば、私も啓発を受けることがある。顔淵は愚者ではない。”

教えを知識とする人は、その解釈や自分の考えを披瀝したりするが、教えを実践する人は、解釈を口にしたりせず行動する。

視る、観る、診る

yuē:“shì(1)suǒguān(2)suǒyóuchá(3)suǒānrényānsōuzāirényānsōuzāi!”

《论语》为政第二-10

(1)视:注意してよく見る。
(2)观:細部までよく観察する。
(3)察:現象だけでなくその原因まで察する。

素読文:
いわく:“もちうるところところやすんずるところさっすれば、ひといずくんぞかくさんや、ひといずくんぞかくさんや。”

解釈:
孔子曰く:“人の値打ちを判断するには、その行為をよく見て、何のためにその行為を行うのか観察する、その行為の結果どの様な気持ちを持つか察すればわかるものだ。
人は取り繕っても誤魔化せるものではない。”

人の行為だけでなく、あらゆることは現象をよく視て、その細部まで観る、その結果、現象の原因を診ることができる。この視る、観る、診るの三段階活用が問題解決の基本だと思います。

矩を踰えず

yuē:“shíyòuérzhìxuésānshíérshíérhuòshíérzhītiānmìngliùshíérěrshùnshíércóngxīnsuǒ。”

《论语》为政第二-4

素読文:
いわく:“われじゅうゆうにしてがくこころざす。さんじゅうにしてつ。じゅうにしてまどわず。じゅうにして天命てんめいる。ろくじゅうにしてみみしたがう。しちじゅうにしてこころほっするところしたがいて、のりえず。”

解釈:
孔子曰く:“我十五歳にして学問に志した。三十歳で自分の立ち位置を決め。四十歳にて惑うことは無くなった。五十歳で天から与えられた使命を理解し、六十歳にして全てを受け入れる余裕ができた。七十歳で心の赴くままに行動しても道理を踏み外すことは無くなった。”

十五歳:志学、三十歳:而立、四十歳:不惑、五十歳:知名、六十歳:耳順、七十歳:従心

六十代最後の一年で、なんとか耳順の境地に至りたいものです。

先行後言

gòngwènjūnyuē:“xiānxíngyánérhòucóngzhī 。”

《论语》为政第二-13

素読文:
こう君子を問う。子曰わく:“げんおこない、しかのちこれしたがう。”

解釈:
子貢が君子とは何かを問う。子曰く:“君子とは先に行動、言葉は後だ”

日本では「不言実行」と言います。孔子は、行動が先、言は後と言っています。「有言実行」は君子とは言えないようです。

君子は器にあらず

yuē:“jūn 。”

《论语》为政第二-12

素読文:
わく:“くんならず。”

解釈:
器はそれぞれ入れるものによって用途が決まってしまう。花瓶には食べ物を入れられないし、飯茶碗には花を飾れない。君子たるもの単機能人材であってはならない。

子貢は孔子が後輩の子賤を褒めるのを聞いて、自分の評価を訪ねた。
孔子から「お前はれんの器だ」と言われる。琥璉の器は宗廟を祭る時に、供物を盛る器だ。玉などをちりばめた豪華なもので、あらゆる器の中で、最も貴重なものとされている。しかし器は器。孔子の子貢に対する厳しい評価だった。

君子周して比せず

yuējūnzhōu(1)ér(2)xiǎorénérzhōu

《论语》为政第二-14

(1)周:qún。理性的に広く交わる。
(2)比:gōujié。利害関係で結託する。

素読文:
わく、くんしゅうしてせず。しょうじんしてしゅうせず。

解釈:
君子は公平な気持ちで広く人々と交わる。小人は利害関係で閥を作る。

同じように人と交流していても、その動機の違いで君子と小人に分かれる。周して比せずの君子は社会に益をもたらし、比して周せずの小人は社会に害を与える。

ちなみに渋沢栄一はしゅうを「あまねうして」と読んでいます。